つくし

つくしとりはこの季節になるとムズムズしてしたくなる。私が小さい頃は祖母や祖母のお友達と一緒によく大きなスーパーの袋を持ってつくしとりに出かけた。3袋ぐらい採らないと家族7人が満足につくしを食べれないのですごくがんばって採り、ハカマとりもがんばっていた記憶がある。昔祖母たちと採りに行った場所にはまだつくしはえているのかなあ…
 兄のほうが私が以前言ったつくしの場所をおぼえていて(実家の裏)とりにいった。どぶをこえなければならず弟はピンクの長靴が役立っていた。兄は50〜60の幅を軽く両足で跳び越えていたから成長を感じた。私も頑張ってとんだ。たくさんのつくしが壁とどぶの間15cmぐらいのところにはえていて、先頭を兄・次に弟・最後が私の順で進んでいった。兄は喜んで、数を数えながらつくしを採っていく。兄はあまり物に執着しないから、次の弟(袋持ち役)につくしを渡す。弟は物への執着心があるから、袋に集まっていくのがうれしい。だが、つくしが何なのか、どういうものなのかということがわかっていないのでつくし採りはできない。乱雑な兄の取り残したつくしを弟もふみつけて通り過ぎていく。私はつくしが大好きなので目を凝らして、兄が採り忘れ、弟が踏み倒したつくしを一本一本大切にとっていった。
 兄は、数多く採ることを目標にしていたためか、上の部分を乱雑に摘み取っていただけのような痕がのこっていた。できるだけ、長く採った方がいっぱい食べれるからできたらまたあらためて教えなければ。。。などと子供たちのつくし採りの後をたどりながら、いろいろなことをかんがえていたが、子供たちと一緒に楽しくつくし採りができたのは幸せだった。また来年の春も少し成長した子供たちと一緒につくしとりができるかな。いつか子供たちが大人になったときに、このつくし採りのことを思い出してくれるような機会があるのかなあ。。。
 つくしをいっぱい袋に入れて3人で家に戻りました。帰りが遅いのを心配したばあばが迎えに来てくれていて、つくしをいっぱい採ったことを報告。ばあばの目から見たら、私たちがつくしをとっているのどんな風にうつっていたんだろう?? 
 奈良でいただいた夕飯にはつくしの卵とじがならんでいました。鷹太・鷹生・宏優が嫌そうな顔でつくし食べていました。少し苦いからなあ。。。春の味です。